こんにちは、Minamiです。
フルーツ屋さんで出会った、心豊かな女の子の話しです。
夕方のランニング後は、帰り道にあるフルーツ屋さんでキングココナッツを飲むのが習慣になっている。この日は10歳くらいの女の子が店番をしていて、硬いココナッツをカットしてくれた。
笑顔がとっても可愛かったので、少しだけ会話をする。英語は学校で習っていて少しだけ通じるので、質問すると恥ずかしそうに答えてくれる。ここのフルーツ屋さんは親戚のお店で、学校が終わった後に、小さな弟の面倒を見ながらお手伝いしているようだ。
ココナッツウォーターを飲み終えたら、ドライバーさんがバナナを勧めてくれた。スリランカはバナナの種類が豊富で、形や味がそれぞれ異なる。今からディナーなので遠慮したけれど、お店の女の子も「スリランカのバナナは美味しいよ」っと勧めてくれたので結局食べる事にした。ドライバーさんも1本食べたので合計2本。
お代を払うときに、勿論バナナのお代も払う必要があるのに、女の子はお代は要らないよっと言ってくれる。「スリランカのバナナは美味しいから、知って欲しかったの」っと結局受け取ってくれなかった。
学校が終わった後に友達と遊びに行かず、弟のお世話をしながら、裸足でお店のお手伝いをする。日本円ではきっと数十円のバナナ代だけれど、スリランカのこのフルーツ屋さんにとっては立派な収入だ。でも外国からきた私に対して、単純に美味しいバナナを食べて欲しくて勧めてくれた。
その気持ちと行動が嬉しくて、でも「Thank you」と言うことしか出来なくて、なんだか歯がゆかった。
物理的に豊かではないかもしれないけれど、彼女は人に対する愛情が無条件に溢れていて、心はとても豊かだなっと感じた。きっと素敵なご両親に育てられているんだろうなっと思う。
私は見ず知らずの他人に対しても、愛情を持って接する事が出来るだろうか。見返りを求めず、相手が喜ぶような行動が出来るだろうか。
明日も明後日も、ここでココナッツを飲もうと決めた。
Negombo,Sri Lanka